第3回石巻ハッカソン振り返り

[2014/08/05]

第三回石巻ハッカソンの三日間を振り返ります。

 

 

オープニングはイトナブ3号店のコワーキングスペース

『伊藤 学』にて行いました。

イトナブメンバーだけでなく一般の方にも使用していただけるように現在準備中です。

夏の日照りが激しいながらも、久しぶりの仲間との再会や新しい出会いに笑顔が見えました。

そして今回から石巻の街歩きを行いました。

これまでのハッカソンはオープニング終了次第すぐに開発がスタートし、街を散策する機会がありませんでした。

石巻をさらに知っていただいた上で、そこに住む若者たちと共に開発を進めてもらえたらと思い、

企画しました。

街歩きガイドは地元をあまり知らないと言い張るイトナブメンバーフィッシュです。

街中に記されている津波の計測点において自らの津波の経験を参加者に説明しました。

その後は、じりじりと日差しが照らされるなか。日和山までの山登りを敢行。

この山登りは想像以上に過酷で、参加者の体力を根こそぎ奪っていき、みるみる表情を曇らせていきました。

それでも頭頂部では達成感と眼前に広がる景色にみなさんちょっぴり笑顔が戻ったようです。

街歩きが終了後、後から来た参加者も合流しアイディアプレゼンを開始しました。

自分で作ってみたいアプリやサービスのアイディアを事前にWEB上で若者(のような心を持った人も含めた)対象に募集し、

集まったアイディアの動画を掲載。再度本人から参加者へののプレゼンタイムです。

それぞれの作りたい気持ちを話した後はチームビルド。興味が引かれたもの協力したいものに参加者が集います。

少しずつグループが出来始めたところでオープニングは終了しました。

 

参加者は会場を変え石巻寿通りに最近出来た寿DANCEHALLでの懇親会へ。


イトナブ御用達の中華料理屋雲雀のオードブルやイトナブメンバーによるDJプレイもあり、

ハッカソン懇親会会場としては不思議な空間になりながらも、これからのハッカソンへの期待や熱意に満ちあふれていました。

二日目の会場は毎年恒例の石巻工業高校です。

朝九時から会場は開かれ、参加者はこれまた毎年恒例の、大盛況だったであろう

昨夜の余韻を存分に残した表情で続々と集まってきます。

そんな状態の参加者を優しく出迎えたのは高校生カフェかぎかっこさんが作ってくださった

手作りおにぎりとパンです。


お腹もゆっくり満たされて参加者も徐々に臨戦態勢が整い始めました。

 

全体アナウンスをした後は各部屋にていよいよチームによる開発が開始。

それぞれでMTGを行い作業に取りかかっていきます。

オリジナルアプリコンテスト『ISFC』の参加者の小学生中学生も各部屋に混ざりこみ、

プログラムを学び始めました。

IT BOOT CAMP部門の高校生たちも専属講師のもとで開発に取り組みます。

 

 

同時進行でもうひとつの戦いが調理室で起きていました。

去年から始まった通称『カレー部』による石巻ハッカソンカレーの制作です。

高校生から社会人がチームとなって料理することによって、一気に距離が近づく人気コミュニティーコンテンツです。

今回はすでに募集する前から参加申し込みがありました。

お昼は去年同様長蛇の列。朝のうちに漁師さんから調達したアサリも使用され、より石巻らしくなったカレーは

あっという間になくなりました。

今後も石巻ハッカソンコンテンツとして続いていってほしいなと思います。

 

カレーを食べて気力を養った参加者は午後も集中して開発を進め、それは夜にまで及び、
イトナブ事務所は深夜までキーボードが叩く音が鳴り響きました。

三日目、各チームは開発を行いながらも発表準備も平行して進めます。

残りの時間をいかに有効的に使用できるか、どの部屋も張りつめた雰囲気が佇んでいました。

そしてチーム成果発表へ。

発表会場は一般の見学の方も混ざって満員状態です。

最初にISFC部門の発表の後に一般部門、IT BOOT CAMP部門へと続きます。

一般部門の発表詳細については、今後の更新記事で公開いたします。

どのチームも個性あふれる作品とプレゼンテーションでした。

IT BOOT CAMP部門

 

そして審査の結果

 

ISFCの優勝者は八重樫 蓮君のアプリ『Paper Plain』

 

れん君は部活動で発表会欠席のため、先生役のフィッシュが代わりに賞品nexus7を受け取りました。

 

 

続いてEvernote賞です。Evernoteさんから提供していただいたAPIを利用したアプリを制作したチームに贈られます。

1位はアウトドアフィッシュチーム。

 

2位は東北TECH道場第6期チーム。

 

 

そして39ワークス賞はチームビーコンに贈られました。

 

 

最後に一般部門の優勝者はちーむぼっちの浅井さんのアプリ『でんこちゃん』

優勝賞品は石巻東京間の往復チケット。

福島で活動されている浅井さんにとっては使用するタイミングがとても難しい賞品でした(汗)

喜びづらい賞品ではございますが、改めて優勝おめでとうございます。

 

最後にイトナブ石巻代表古山からのコメント。

今年も泣きそうになりながらなんとかハッカソンを締めくくりました。

 

 

今年も沢山の方に石巻にお越しいただき、石巻の若者達を触発していただきましてありがとうございます。

暑い中での3日間。毎回沢山の勉強をさせていただきながら活動をさせていただき本当にうれしく思っております。

小さい団体ではありますが、夢と希望は大きく、石巻から世界に飛び立つ若者の土台になれるように、

またこれからもトガッた芯のある若者を育てるべく活動をしていきます。