世界防災減災アイディアソン開催in石巻
2014年1月25日 世界防災減災アイディアソンin石巻を開催しました。
来月2月に世界銀行 東京防災ハブの立ち上げを記念し、ICTを防災・減災に活用し、
イノベーションを推進することを目的とし、グローバル防災・減災アイデアソン・ハッカソンが開催されます。
発展途上国×防災・減災ということでアジア数カ国およびハイチ、世界銀行の本部があるロンドン
そして日本は東京、名古屋、石巻の3都市で開催。
最優秀プロダクトはグローバル審査に進み、2014年7月にイギリスにてグローバルアワード表彰式が行われるほか、
2015年3月の国連防災世界会議でも成果発表。
石巻ハッカソンは2月8〜9日に石巻商業高校にて行われます。
今回はそれに向けての準備となるアイディアソンです。
会場はイトナブと石巻フューチャーセンターこはくの2会場。
それに合わせて参加者を2チームに分けました。
イトナブ会場はハングアウトでの参加者と合同でのアイディアソンです。
こはくチームはオープニングのちに移動
人数の関係上こちらに同行します
早速アイディアソン開始です。
まずは震災時に問題に困ったこと、良かったことをそれぞれがポストイットに書いていきます。
似ているものはひとつにまとめ、重要度を比較しながら模造紙に貼っていきます。
そして困ったことで重要度が高いものにフォーカスして改善策のアイディアを話しあいました。
東日本大震災で宮城県最大の被災地でもある石巻市。
全員が被災経験者、臨場感あふれる意見が次々と討論の場に登場しました。
今回はいつもは場を作るイトナブ代表古山氏もいち参加者として話し合いに参加
(マース−がファシリテーションをしてくれるおかげもあって)
閃き、アイディアが降りてくるとこうして立ち上がります
話し合いは順調に進みます
災害対策のアイディアが3つ出てきたのでそれぞれチームに分かれて発表資料作り
ちょうど時間がきたのでイトナブに戻ります
まずはイトナブ会場チーム
ISHINOMAKI2.0の渡邉享子さんがファシリテーションしてくださいました。
こちらは出た意見を震災発生時からの時系列ごとにまとめていました。
今回初めてイトナブ主催アイディアソンに参加した高校生の西村さんと齋藤くん
自分たちの当時の想いや経験がつまった発表でした。
「私もそうでしたが、水の中を動くのはほんとうに大変なんです」
実際にそのような状況を擬似的に体験してもらう会を各国で開催という案も出ました。
そしてこはくチームの発表
フィッシュもとても気になっているようです。
こちらはプレゼンにて発表、出たアイディアは以下の3つ
・ トランスフォームプロジェクト
デルシオが災害時に自宅にて手回しライトと自転車で人力発電機を作った経験から
普段使っているものを災害時に活用できるものへと作りなおすシンプルな解説サービス
・需要と供給マッチングプラットフォーム
中間支援団体が把握することが難しい避難所規模以下のコミュニティへの支援
助けたい側と助けて欲しい側をつなぐプラットフォームサービス
・LIFELINE MAPPING
技術者が集まっている石巻工業高校は発電を行っていた、地域のごくわずかな人しか知らない湧き水や井戸があった
という経緯から充電することができる場所と給水することができる場所をマップ上に情報として載せる
発表の後はハングアウト参加者の方からコメントをいただきました。
コメントにもあったように少人数にも関わらず多くの意見が生まれていたと思います。
そしてこれから重要になってくるのは、この生まれたアイディアは
費用がどれくらいかかるのか、使用者が使いやすいのか、
いかに現実的なものへと近づけていくことができるかというところ。
面白いアイディアが出たねと満足して終わるのでは意味がなく
アイディアソンは点でありハッカソンという点へ線を繋いでいくこと
そこからまた線は伸びていき、日本や発展途上国の未来という点へと繋がっていく
線を引くための筆を下ろしたところが今の私たちがいるところ
ここ東北で被災したわたしたちは史上最悪な経験をしました
だからこそ見えてくる景色があります
だからこそ伝えられる言葉があります
だからこそ与えられる勇気があります
今回のように自分が動くことで誰かのためになる機会がこれからもきっとあるはず
あのときわたしたちが絶望の最中拾った「最悪」という名の種は、「最高」という名の花が咲くと思うのです
それは今日のみんなの服のように、それぞれの色をしていることでしょう
改めてみんなで集合写真